アイスピグ管内洗浄工法

アイスピグ管内洗浄工法

水道や下水道の管内に溜まるバイオフィルムや夾雑物が送水能力など本来の機能を妨げます。 アイスピグ管内洗浄工法は、従来工法では除去できない「伏越管に溜まる夾雑物」を取り除き、これらの問題を解決する革新的な工法です。

アイスピグ管内洗浄工法の特徴

  1. 管内の赤さびや夾雑物をソフトに洗浄、管壁を傷めません。老朽化した管路でも安全性の高い工法です。
  2. 従来、除去が難しかった伏越部に溜まった夾雑物も管路へ排出することができます。
  3. 使用する特殊アイスシャーベットは水と人体に無害なFPD(氷点降下剤)を材料としており、人体に無害で環境にやさしい工法です。
  4. 従来のピグ工法と異なり詰まることがありません。また口径の変化や曲がりにも追従して、管内をくまなく洗浄できます。
  5. 作業時間が短く、一度に長い距離を洗浄することができるので断水時間を短くできます。
  6. 従来工法のように洗浄後に夾雑物が残りませんので、ウォーターフラッシング時間が短く水の使用量を節約できます。

アイスピグ管内洗浄工法の流れ

専用の機械で製造された「特殊アイスシャーベット」を、搬入用「デリバリーユニット車」で洗浄現場に搬入して管内に注入し、管内で「アイスピグ」を形成します。 管内へは、消火栓や空気弁などを利用しデリバリーユニット車搭載のポンプにより注入します。 注入終了後、アイスピグは管内の水流と水圧によって管内の形状に形を変えながら移動します。 管内の夾雑物を取り込みながら移動し、夾雑物と一緒に消火栓や空気弁から排出されます。 汚れを含んだアイスピグはタンク車などで回収・撤去します。

  • ①注入されたアイスピグが夾雑物に到着
  • ②管全体を覆ったアイスピグが夾雑物を包む
  • ③アイスピグの移動により夾雑物が除去される
  • ④夾雑物が除去された管内の状況着

アイスピグ管内洗浄工法の使用機器

SIS(特殊アイスシャーベット)製造機
SIS(特殊アイスシャーベット)の製造機で製氷装置と貯氷タンクからなります。 水とFPD(氷点降下剤)を調合し特殊アイスシャーベット(アイススラリー)を製造、貯蔵します。特殊アイスシャーベットは、専用デリバリーユニット車に積み替えて洗浄現場に輸送します。 ※洗浄現場が遠距離になる場合には、製造機そのものを解体して現場近くに移設することも可能です。
デリバリーユニット車
特殊アイスシャーベットの輸送時の品質を保つために、保冷機能と攪拌機が装備されたタンクと、特殊アイスシャーベットを管内に注入するポンプを搭載した特殊車両です。 2.2トンの特殊アイスシャーベットを積載することができます。
FAS(水質監視機)
FASはアイスピグの回収口で水温、圧力、流量、電気伝導度、濁度を測定する装置で、洗浄の状況(アイスピグの到達など)や水質の改善度合いをモニタリングする装置です。

アイスピグ管内洗浄工法の主な実績

  • 令和3年度 山形県東根市配水管洗浄
  • 令和3年度 山形県新庄市配水管洗浄
  • 令和3年度 山形県高畠町配水管洗浄
  • 令和3年度 山形県金山町配水管洗浄
  • 令和3年度 山形県南陽市配水管洗浄
  • 令和3年度 宮城県多賀城市配水管洗浄
  • 令和2年度 山形県新庄市配水管洗浄
  • 令和元年度 岩手県岩手町導水管洗浄
  • 令和元年度 山形県上山市下水圧送管洗浄

リンク

アイスピグ管内洗浄工法についての詳細は 
「アイスピグ研究会」

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